いのちの車窓から
素敵だな。と思った人から、読んで欲しいからと本をプレゼントしてもらった。
「源ちゃんが書きたいこと、書いたんだなって思う本」
私は星野源のことを、「源ちゃん」なんて絶対呼ばない。
「読んだら元気になる??」と尋ねたら
「そういう本ではない」と一刀両断された。
いのちの車窓からは以前読んだ、そして生活はつづく よりも軽く感じた。
「源ちゃんが書きたいことを書いた。」の言いたいことが分かった。
良い意味で近い。練った話ではなくて何日か経ったら忘れてしまうかもしれないけど、でも何となく聞いてほしい。そんな近さを感じた。
わたしがすごく好きだったエピソードはハマオカモトとの話。
かわいい。これはすごくかわいい。
怒った気持ちのふたりの処理の仕方が素敵で、挙げられているエピソードがかわいい。
ふと、自分はどうなんだろうって我が振り直す。
鶴瓶の話もすごく良かった。
優しさが伝わってくる。 エピソード最後の星野源の後ろ姿が目に浮かんだ。
後は、鼻に鉛筆のエピソード。
というより、鼻に鉛筆のシーン。
わたしが見て読む限り、星野源は優しく、人のことを思い、何であんなこと言っちゃったんだろうと一人で反省して、凹んでしまう人だと思う。人を傷付けたくない人だと思う。
わたしも同じだ。人を傷付けたくない。
だから傷付けるようなことは言っちゃいけない。
わたしは良い人だから。
良い人な自分が好きだし、そういたいから。
そんな気持ちを打ち砕いてくれたシーンだった。
優しい人間だって心の中でボッコボコにする日だってある。
良い人がずーっと良い人でいなくったって、良い人じゃなくなるわけじゃないんだ。
矛盾したっていいじゃない。
現にそのシーンを経てもわたしから見た星野源はやっぱり良い人で。むしろ良い人でいたいって思う必要もないのかな。と色々考えが広がってしまうんだけど、、
とにかく。そんなこと全く書いてないし、わたしが勝手にそう感じただけだけど、そのワンシーンでそんな気持ちでいっぱいになった。
ああ。わたしも星野源だったんだ。
読んでいるとそう思う。
ああ。でもわたしは星野源じゃないな。
夢中になって読んでいる自分に気付いて、その才能に気付く。
読んでいて言葉にするのっていいなぁ。と感化され、本の感想を残すことにした。
私は本来大事であれば大事なほど、心の中にしまっておく方が好きだし、それが良いと思ってる。
でも、、何となく書きたい。残したい。
そんな矛盾もいいのかな。と拙い文を一先ず書き終えるのでした。
そしてきっと、この本を好きだとプレゼントしてくれた人は、ささやかな日常を大切に出来る人なんだろうな。と思うのでした。
ありがとう源ちゃん。
星野源_いのちの車窓から